2026/01/12 23:49

「Nagomi(なごみ)」という名前には、
心と身体、そして人生が、静かにほどけていく場所でありたいそんな願いを込めています。
妊娠・出産は、祝福される出来事として語られることが多い一方で、
流産・死産・中期中絶など、声に出せない喪失を経験する人が確かにいます。
けれど現実には、
「なかったことのように扱われる」
「早く前を向くことを求められる」
「悲しんでいる自分がおかしいのではないかと感じてしまう」
そんな孤独の中で、日常に戻ることを迫られる人が少なくありません。
「ケアがない」のではなく、「居場所がない」
医療は、命を守るためにあります。
けれど、喪失のあとに生まれる心の痛みを受け止める場所は、制度の中ではまだとても少ないのが現状です。
これまで私は、
「誰にもこの気持ちを話せなかった」
「本当は、ちゃんと悲しみたかった」
そんな声を何度も耳にしてきました。
病院の医師や助産師にも相談できない。家族や友人、パートナーにさえ、打ち明けられない。
悲しみを抱えたまま、ひとりで耐えている方も少なくありません。
だからこそ、Nagomiには子どもを亡くした当事者であるメンバーがいます。
評価も、正解も、アドバイスもしない。
ただ、その想いが「ここにあっていい」と感じられる
第三者としての居場所でありたいと考えています。
誰にも話せなかった気持ちを、言葉にしてもいい。
言葉にならなくても、ただそこに居てもいい。
Nagomiは、
そんなふうに安心して立ち止まれる場をつくり、その時間を大切に担っていきたいと思っています。
悲しみをどうにかしようとしなくていい。整理できなくてもいい。
Nagomiは、
誰にも話せなかった想いを、そっと置いていける場所でありたい。
必要なときに、思い出してもらえる存在でいられたらと思っています。
村田美沙希

